内申点って大事なの!→大事すぎです!

大分県の高校入試では内申点が非常に大切です!…という話はよく聞くと思いますが、

 

『内申点ってそもそも何なの?』

『どうやって計算するの?』

『本番取れれば大丈夫なんじゃないの?』

 

と、まだ内申点の大切さについて知らない小中学生もいると思います。『内申点ってなんで大切なの?』という疑問について、知っていただければと思います。

 

①内申点って何?

内申点とは中学校から高校入試の時に送られる内申書(調査書)に記載されているものになります。よく通知表が送られると思っている生徒がいますが、それは半分だけ本当です。内申点は学校で学期末にもらう通知表をもとに作られています。よって、『通知表がそのまま送られるわけではないが、通知表と似た内容で作成される』と思っていただいて大丈夫です。

 

②いつの通知表が大切なの?

いつの通知表が大切かと言われれば『どの学期も大切』という答えになります。以前は大分県の高校入試では中1→45点満点、中2→45点満点、中3→210点満点の300点満点で、3年生の割合が圧倒的でしたが、今は中1→65点満点、中2→65点満点、中3→130点満点の260点満点と変更されました。以前は中3での逆転がしやすかったですが、今は中1・中2の割合が高くなり、中3の割合が低くなっています。中1・中2の時点から通知表が大切になってきました。

 

③65点?130点?どう計算してるの?

中1・中2…5教科の5段階中の点数 + 副教科の5段階の点数を2倍した合計

 中3…5教科の5段階中の点数の2倍 + 副教科の5段階の点数を4倍した合計

※5教科=国語・数学・理科・社会・英語  副教科=美術・音楽・技術家庭科・保健体育

 

(例①)3年間5教科がすべて5、副教科が3だった生徒Aさん

中1…5教科25点 + 副教科24点

中2…5教科25点 + 副教科24点

中3…5教科50点 + 副教科48点   合計は196/260となります。

 

(例②)3年間5教科がすべて3、副教科が5だった生徒Aさん

中1…5教科15点 + 副教科40点

中2…5教科15点 + 副教科40点

中3…5教科30点 + 副教科80点   合計は220/260となります。

注目してほしいのは、3年間副教科が5の生徒の方が、3年間5教科が5の生徒よりも最終的な内申点が高くなることです。5教科の通知表の点数が気になりがちですが、大分県では副教科の通知表が大変重要です。

 

④本番の点数の方が大切なんじゃないの?

大分県の公立入試では、本番の点数と内申点が7:3の割合で見られます。つまり本番の点数の方が割合が高いので、大切なように見えますが、それは間違いです。

まず本番の点数は当日だけで決まります。『当日体調が悪い』『苦手なところだけ出た』『緊張しすぎて力を出し切れなかった』ということがあったら、点数はいつもより悪くなる可能性があります。しかし、内申点は事前に高校に送られているため、当日に変わることがありません。つまり内申点は『最初の持ち点』になります。

例えば100m走で80mからスタートできる人の方が有利ですよね?逆に120mからスタートする人は不利ですよね?

野球で最初から3点もってスタートすれば勝つ可能性は圧倒的に高くなりますよね?

内申点を3年間で何点獲得しておくかで、当日の入試が有利に始まるか不利に始まるかが決まります。

 

⑤どうすれば内申点はよくなるの?

最も基本的な基準は『定期テストの点数』になります。この点数をもとに通知表をつける傾向にあるので、内申点をとる一番確実な方法は定期テストで点数を取ることです。

しかし、中学校によっては副教科で定期テストがないケースがあると思います。その時は『提出物と授業態度』が大切です。

また、英検漢検など、中学校で推奨されている検定に合格することも内申点獲得につながります。

さらに中学生に覚えておいてほしいのは、点数をつけるのが『人間』だということです。機械がつけるのであれば、点数だけで決まりますが、相手が人間である以上、普段の印象も大切です。しかし『ゴマをすれ』と言っているわけではありません。挨拶言葉遣いなど、普段の態度でも内申点は大きく変わってきます。

 

 大分県では3年間の内申点が見られるので、中学3年生だけが意識すればいいわけではありません。中学1・2年生、また小学生も、今のうちからスダンの勉強の姿勢や普段の勉強など、意識していく必要があります。