大分県公立入試平均点
大分県公立高校入試の平均点が大分県教育委員会より発表されております。
毎年のことですが、平均点から今後の入試の予想や、展望が見えてきます。
①数学の点数の二極化
数学の点数は0点~9点の生徒が全体の約1割を占めています。そして平均点は27.3点のため、この点数が一番多くなるはずですが、最も割合が多いのは30点~39点の生徒になっています。この結果から、数学が苦手な生徒と数学が得意な生徒の差が大きくなってきていることがわかります。またこの差は学習内容の増加などにともない、さらに広がっていく可能性があります。
数学は積み重ねの教科であるため、苦手な分野が出てくれば、その先も苦手な分野になっていきます。(例:社会の歴史は得意だけど地理は苦手、という生徒はいますが、数学の一次関数が苦手で二次関数は得意という生徒はいません。)小学生・中学生関係なく、現在数学(算数)で苦手分野がある場合は、その先も苦手分野になる可能性が高いです。今の苦手分野を克服できるよう学習する必要があります。
②社会が暗記だけでは対応できなくなる。
社会は暗記科目のため、入試直前に詰め込もうとする生徒もいますが、論述問題の増加や、思考力を問う問題の増加で、暗記だけでは対応できないケースも多くなってきています。昨年度は社会のみ満点が出ませんでした。
文章を書く論述問題、表やグラフを読み解く思考力問題など、社会の知識だけでは点数がとりにくくなります。文章を書く国語力や、表を読み解く数学(算数)の力も同時に求められる入試に変わってきています。
③苦手科目を残したままだと不利。
これは平均点に関わらず当たり前のことですが、苦手科目があるままだと入試で不利になります。一番不利になるのが『入試が簡単だった時』です。入試が難しければ、周りも解けませんが、入試が簡単だと、周りは解けるけど自分は解けなかったということになります。苦手科目をなくし、高校入試を迎えることが、合格への近道になります。
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