小説文の解き方

小説は物語(フィクション)形式の文章になっています。時間軸に沿って登場人物の感情の変化や場面の変化をきちんと読み取ることが求められます。では、内容をしっかりと読み取るためには何をしなければならないのでしょうか?

①登場人物を理解する。

人物をしっかり理解していなければ、心情の変化や関係の変化は把握できないですよね。

(例)

・背中を見せた竈門炭治郎に怒る冨岡義勇→なさけない炭治郎への怒りの感情。

・炭治郎に鱗滝左近次を紹介する→炭治郎に期待する心情に変化している。        (鬼滅の刃を知らない方はすいません…)

 

②文章中の時間の流れを把握する。

・炭治郎が鬼殺隊に入隊できた。→まだ仲間は多くない。

・我妻善逸と出会い、善逸の過去や内面について理解し本当の仲間となる。

 

③心情やセリフ、動きについて注目する。

・冨岡義勇「生殺与奪の権を他人にゆだねるな!」→他人に厳しく、思ったことをはっきり言う性格。

・冨岡義勇「俺は確かに7日間生き抜いたが、一体の鬼も倒さずに助けられただけ…」→自分の過去について話し、弱気な自分を見せる。

 

入試問題では古文と漢文はどちらかが出てどちらかは出ないこともありますが、小説文は100%出題されます。また、算数・数学などの文章題が苦手な生徒では国語がもともと苦手という生徒の話もたくさん聞きます。

国語の文章を読む力は、他の算数(数学)、社会、理科、英語の幹にもなる教科です。国語の力をつけるために、文章題を読む際に1つ1つ理解を深めていきましょう。